歳を重ねてからSNSに出会い、嵌ってしまう人が結構いて、そういう人の多くが「今までテレビや新聞に騙されていた」と感じるのだとか。マスメディアが報じない情報に接して、目が醒めたような感覚になるらしい。しかし、その危険性について実感する事が今度の帰省中にあった。
元来無駄な事の嫌いな私は、スマホのプランも自宅にWIFIがある事を前提に月に0.5Gという最小限のパケット容量で契約している。しかし、帰省した時にはスマホが唯一ネットにつながる手段になるので、最大の月10Gに増やしても、それでもパケットが枯渇しそうになる。
だからメールチェックなど個人的な事は仕方ないとして、ネットニュースを見たり、何か検索して調べる時は図書館のパソコンを利用する事にしている。そしていつも私が利用しているヤフーの初期画面を見て驚いた。そこに並んでいるニュースがどれもこれもつまらないものばかりなのだ。内容ははっきり覚えてないが、名前も知らない芸人のスキャンダルだったり、グルメ情報だったり関心のない事項が並んでいる。
普段自宅で利用している時は私の好みを察知して、好みにあった事項が並んでいるのだ。図書館での画面は、まっさらか又は間に使った人の好みが反映されて、まるで違う内容になっている。これこそSNSと付き合う時に注意しないといけない事なのだ。SNSを運用する側にしてみれば如何に閲覧数やクリック数を増やすかにしか興味がないから、操作する人の好みに応じてそれなりの情報しか流さない。そうして偏った情報によって、知らず知らずの内に誘導・洗脳されてしまう。
SNSに洗脳されないためにも、自分に厳しく他人にやさしく、つまり自分と同じ意見には慎重かつ批判的に、反対意見には謙虚に寛容に、の姿勢で臨むのが丁度良い。