桜花爛漫時(おうか爛漫の時)
背負小学包(小学の包を背負い)
自覚身軀長(自ら覚る身軀の長ぜるを)
相凌較短長(相凌ぎて短長を較らぶ)
桜の花が、いままさに咲き誇る時、
ランドセルを背負って、
自分の背が伸びたことを感じる、
友達と背の高さを比べ合っている
もうすぐこんな季節になる。杜甫や李白の頃にランドセルがあったかどうか知らないが。
つい最近「出雲弁ソング」なるものの存在を知った。。友人からの紹介で知った「あいけ!出雲シャンゼリゼ通り」という歌には驚いた。ギターやアコーディオンが奏でる軽快なシャンソンのリズムに乗せて、出雲で良くあるご婦人方の茶飲み話の様子が歌われる。背景の写真は、遠く凱旋門を望む通りのカフェでフランス人のご高齢の二人のご婦人がコーヒーと会話を楽しむ様子で、歌詞とのギャップが笑いを誘う。
ただ、その歌詞を良く聞くと、語彙は確かに出雲弁だが、発音に出雲弁独特の訛りがない。それもその筈、なんと歌っているのはAIだ、というのだ。しかも曲を作ったのもAIだとの事で、AIにこの曲を作らせたのは出雲在住の高橋章さんという方だ。その高橋さんについ最近、直江の居酒屋でバッタリお会いした。「出雲弁ソング」を知ってから十日も経たないでの邂逅、何か運命的なものを感じてしまった。
実はそのちょっと前、AIはここまでやるか、という事例を知って驚いた事がある。AIを教育に活かせないかを考えているある学者の紹介した例で、「小学生レベルの、春と桜を読む俳句を出力しろ」とAIに命じたら
「さくらさく ランドセルしょって せいくらべ」
という句を返したのだそうだ。それで驚いてはいけない。それを英語に直したり、極めつけが冒頭に示した五言絶句の漢詩でこれも実はそのAIが作ったものなのだ。AIの力恐るべし。