10月19日に放映されたNHKの「映像の世紀」は「こうして世界大戦は始まった」をテーマに第二次大戦前夜の様子を描いた。
アメリカでアメリカ・ファーストを唱えるゴルフ好きの大統領が誕生し、自国の高コストな産業を守るため関税の大幅な引き上げを行った。さらにモンロー主義を掲げ、移民受け入れを制限する移民法を成立させた。それによって移民としてアメリカへ渡航しようとしていた多くのイタリア人が国内に残り失業者となって社会不安の要因となる。それでもアメリカの大統領は「国際社会の平和よりも、自国の産業と平和を守る事の方が大切だ」と言って憚らない。トランプ大統領ではない、第29代ハーディング大統領の事である。
観ていてまるで現在の世界情勢を見るようだった。
ドイツでは領土拡大の野望を持つ指導者が現れ、ドイツ民族の保護を名目に近隣諸国への侵略を始める。まるでプーチン大統領が領土拡大の野望を隠さず、ロシア民族の保護を名目にウクライナに侵攻したように。
こうした中で各国は国防予算の増強を図り、軍拡競争を始める。丁度現在、EUが国防予算の対GDP比の大幅増強を図り、日本もそれに同調しているように。
日本政府が広報活動に大きく注力する姿は、かつてヒトラーがゲッベルスを宣伝相として重用した姿に重なる。
第一次世界大戦は化学の戦い(毒ガス兵器)、第二次世界大戦は物理学の戦い(原子爆弾)だった。第三次世界大戦は数学の戦いになるだろう、という説がある。(世界は数字でできている。野口悠紀雄著)最近の情報システムの混乱を見ていると、数学の戦いが始まったかのようだ。東欧や中東での衝突は台湾海峡や朝鮮半島等に、ひいては全世界に拡散するのだろうか。仮にするとしても、どうか私が死んだ後にして欲しい。