小沢一郎さんは今どんな思いでいらっしゃるのだろう。
二大政党制を目指して、小選挙区制導入という選挙制度改革は彼の悲願だったはずだ。そして彼の願い通り小選挙区制が取り入れられたが、二大政党制になるどころか、政界はどんどん一強多弱の傾向を強めて行く。小選挙区制は、ほんのわずかでも他より強い政党に圧倒的に有利な制度で、本当にこの制度の導入は良い事だったのだろうか。
今回の選挙で自民党は小選挙区で289議席中269議席、つまり86%の議席を取ったが、小選挙区で自民党に投じられた票は率にして49%と半数に満たない。逆に小選挙区で21%の票を取った中道改革連合の議席数は7議席つまり2%程度にしかならなかった。
小選挙区にすればこうした偏りが出る事は百も承知だったであろう。2009年の選挙では民主党が僅かの差で小選挙区の議席を席巻した。米英の例を見ても、比較第一党と第二党の差が拮抗していれば小選挙区制も適切に機能するのだろうが、その差が一定以上開いていると民意を反映しない制度になってしまうのではないか。今後議員定数の削減に伴い比例区の数が減ると一層その傾向が強くなる。
2009年、民主党政権が生まれ、二大政党制に一歩近づいたかと思った時にどうして小沢さんはそれを育てるために一所懸命にならなかったのだろう。私の印象では当時党首の鳩山さんが慣れない政権運営で右往左往するのに、幹事長だった海千山千の小沢さんは知らん顔をしているように見えた。あの時もっとしっかり縁の下を支えていれば彼の夢が実現したのではないかと思うのに。今回落選して、彼は昔日の夢をどう振り返っているのだろうか。
(来週は火曜日が休刊日となるため、25日(水)の掲載となります。よろしくお願いします。)
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