2026年2月24日火曜日

音の識別

 りくりゅうペアの逆転での金メダルには心から拍手を送った。日頃の鍛錬からくる自信とそれでも天狗にならない謙虚さとの相乗効果がもたらした成果と推察する。

この競技の中でスロー・ジャンプという技があるのを知った。音を聴いた瞬間slowと早とちりして、あの眼にも止まらぬ速さで何回転したかも分からぬジャンプをゆっくりやるなんて凄い事が本当に出来るか半信半疑だったが、throwだと知って納得した。日本人にとって苦手なsとth、lとrの二種類も紛らわしい音があるから仕方ないか。

所でフランス人は「い」と「ひ」と「き」の区別が出来ない事を御存知か。あるフランス人に荒城の月の歌詞を教えた時の事だ。「春高楼の花の宴」とゆっくり発音すると、彼のメモは「Alukolono Ananoen」だった。フランス人にはhの音が聞こえないから仕方ないが「昔の光今いずこ」が「Mukasino Ikali」となるに及んで「光」が「怒り」になってはいかんだろうと、「『い』じゃなくて『ひ』だよ」と殊更「ひ」を強調すると、彼は「分かった分かった」というような顔をして「Kikali」と書き直した。

音を識別する脳の仕組みは子供の頃に作られ、大人になって修正するのは至難の技らしい。朝鮮語の二つの「か」の識別はsとth以上に難しかった。一つは普通の「ka」、もう一つは「kka」とでも表記すべきか(実際ハングルではそのような表記になっている)これが何度聞いても同じに聞こえる。韓国人同志だと当然ながら百発百中で区別する。彼等にはむしろ普通の「ka」は「ga」との区別がつかないみたいだから不思議だ。「ぷ」にも「pu」と「ppu」があるが釜山(プサン)の英語表記は「busan」なのだから。

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