ホルムズ海峡が封鎖され石油の流通が滞って、様々な産業が悲鳴を上げている。先日は納豆の業界団体が政府に支援を求めたというニュースがあった。納豆なんて大昔から、それこそ人類が石油と出会うずっと前からある製品なのに、どうして今頃石油不足で困るのか。豆を蒸したり発酵に使う熱源に重油を使うかららしいが、そんな事を言ったら石油不足で困らない業界を探すのが難しいくらいだ。見渡せば猫も杓子もここぞとばかり政府の支援を引き出さなきゃ損だとでも言わんばかりの勢いに見える。
私が会社に入った頃だから、もう50年以上も前の事になるが、ローマクラブという団体が出した「成長の限界」という報告書が話題になった。そこでは、石油は後数十年(30年程度だったかな?)で枯渇するから、今からその対策を練っておかなければならないと警告された。その後、石油が枯渇する年は、何年経っても「後30年」が繰り返され、最近は石油の枯渇は話題にすらならない。
採掘技術が発達して今までは採れなかった石油までが採れるようになった事もあるが、それ以上に石油の需要の変化が大きいらしい。今では石油が資源として枯渇するよりも、石油の需要が枯渇してなくなる可能性の方が大きいとされる。エネルギー源の多様化もあるし、ナフサなど化学資源としての需要もバイオ素材への移行、資源リサイクルの進展などで順次縮小して行くとみられている。かつてオイルショックで省エネが進んだように、ナフサ不足で資源リサイクルが進めば一番良いシナリオではないか。
柏餅を包むのもプラスチックではなく、本当の柏の葉に戻って欲しい。そう言えば桜餅は今でも包んでいる葉を食べられる。ああ、平田の岡本堂や清月堂の桜餅が食べたくなった。