2016年8月23日火曜日

2位決定戦

先週末からイギリスを旅行している。こちらでもリオの結果が話題の中心で、BBCは男子トライアスロンで兄弟が金銀のメダルを取ったとか、女子ホッケーで金メダルを取った事等を興奮とともに伝えている。自国選手の活躍が報道の中心になるのはやむを得ないらしく、ネットがなければ高松ペアの金メダルや吉田選手の銀を取っての号泣を知ることはできなかっただろう。
さて錦織選手の銅メダルだが、個人的には出来ればデルポトロと2位決定戦をやって欲しかった。一般にトーナメント戦は「A>BかつB>CならばA>Cである」という推移律が成り立つことを前提としている。しかしどう理屈をこねても「A>BかつC>DかつA>CかつB>D」とう前提からC>Bという結論は出てこない。先ほどの前提から論理的に結論できることはAが一位であることと、D4位であることだ。だから準決勝を勝った二人が戦うのは決勝戦と呼んでも良いが、準決勝に負けた二人が戦うのは3位決定戦ではなく4位決定戦と言うべきだ。勿論場合によっては今の準決勝・決勝のやり方で1位から4位までが決まる事もある。例えば決勝でマレーがデルポトロに負けたのであれば錦織が3位であることを認めざるを得ない。
でも流石に決勝の後に2位決定戦をやるのは興がそがれる。だから提案だが次のようなやり方はどうだろう。4位決定戦に勝った方が別の山から勝ち上がった1or2位候補者と3位決定戦を行う。つまりナダルに勝った錦織がデルポトロと戦って、もしデルポトロが勝てばそこでマレーと決勝戦を戦う。もし錦織が勝てば推移律から自動的にマレーの優勝が決まり錦織が2位になる、という仕組みだ。若干興がそがれるかも知れないが、最後まで関心をつないでかつ論理的に隙のない仕組みだと思うのだが。

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