2016年9月6日火曜日

イングランド

ご存知のように我々がイギリスと呼んでいる国の正式名称はUK(連合王国)で、それはGB(グレート・ブリテン)と北アイルランドの連合であり、GBとはイングランドとウェールズとスコットランドの合体したものである。その地域差や意識の違いを知る事も今回の旅行の一つのテーマだった
旅行のスタートはスコットランド。エジンバラ城にはメアリー・スチュアートがジェームス六世を生んだ部屋というのが残されていた。ジェームス六世は後にジェームス一世としてイングランドの王を兼ねスコットランドとイングランドの合併のきっかけを作った人だ。日本で言うと関が原の戦いの頃の話。スコットランドの王をイングランドの王にしたのはエリザベス一世の意向で、この人は日本で言うと称徳天皇のような人だったように思う。
そのジェームス一世だが、イングランドに行くにあたって三年に一回は帰ると言いながら十七年間帰ってこなかったと肖像画の説明書きに書いてあった。イングランドの方が都会で楽しかったのだろうか。両国の関係を垣間見た気がした。
湖水地方のウィンダミア湖の遊覧船に乗ったとき偶々隣り合わせになったおばさん二人がアイルランドのダブリンから来た人だった。一人の方の言う事が全く理解できない。おそらくアイリッシュ訛りがあったのだろう。もう一人のおばさんがイングリッシュで通訳してくれて助かった。スコットランドの独立をどう思うか聞いてみたら彼女の答えは「Silly(馬鹿げている)」だった。
ウェールズ地方は今でもウェールズ語が公用語として認められており、道路標識も英語とウェールズ語の併記になっている。スコットランドでは見られなかったこの優遇は今一つ影の薄いウェールズに対する配慮なのだろうか。

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