2017年6月13日火曜日

禁酒禁煙

だいぶ前のことになるが新聞で気になる記事を見た。厚労省が禁煙に続いて禁酒も規制対象にしようという動きがあるというのだ。禁煙については受動喫煙を問題にして全面禁煙の賛否について論争があるようだが、禁酒については飲食店での飲み放題サービスを禁止するとかを考えているらしい。
そう言われてみると長距離バスでも気になる動きがある。最近車内での飲酒を禁止するケースが増えているのである。東京から出雲に帰省する際、関西に立ち寄って半日観光をするのを楽しみにしているのだが、東京と関西をつなぐバスは殆ど全てのバス会社が車内での禁酒を謳っている。幸い関西から出雲の便は特にそういう要請をされる事は今のところない。半日歩き回って、バスに乗る前にビールとつまみを買い込んで車内で一杯やりながらゆっくり過ごすという楽しみはまだ奪われてはいないが今後はどうか。
確かに他人の迷惑になる行為は良くない事だ。私自身煙草をやめて何十年にもなり、正直煙草の臭いは嫌いだ。缶ビールを開けた時のビールの臭いはお酒を飲まない人にはあの煙草の臭いのような嫌悪感があるのだろうか。ならば反省しないといけないが。
国が我々の健康を気遣ってくれるのは有難い話だが、あまりに強権的に上から目線で命令されると反発したくなる。なんでも平成十四年には「健康増進法」という法律が制定され、我々国民は「健康増進に努めなければならない」責務があるのだそうだ。平成二十五年には「アルコール健康障害対策基本法」が制定され国民たる者「アルコール健康障害の予防に必要な注意を払うよう努めなければならない」のだそうだ。余計なお世話だと言いたいのだが厚労省内にはアルコール健康障害対策推進室なる組織まであって相当本気らしい。

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