生活の本拠地を関東に置いて、年に何回か十日前後生まれ故郷に帰るという生活をしていると生活インフラの有難味をしみじみ感じる。電気・ガス・水道、それに最近ではインターネットが加わった。問題はこれら全てがその地でずっと住むことを前提に制度設計されており、年に数回数週間の滞在に対応するという事が全く念頭にない事だ。
ガスは長い間使わないと配管が劣化してガス漏れの恐れがあるというので諦めた。エネルギー源を電気に絞ったのだが、契約がややこしい。電力会社はオール電化の家庭に対して夜間電力を割安にしたプランを標準としているらしい。だがその契約だと基本料金が高いため普段電気を使わない人にとっては支払いが多くなってしまう。オール電化ではあっても敢えて一般の契約にしたいと個別に電力会社に申し入れていたのにも拘わらず、電力会社ではメーターの取付工事を行った業者の申告を取り入れてオール電化プランを適用してしまった。それに気付くまでの数ヶ月高い電気料金を支払わされる羽目になったが、これも年に数週間の滞在が念頭にないからだろうと諦めざるを得なかった。
インターネットに関してはスマホのテザリング機能で問題を解決したと思っていた。しかし今回の帰省ではWINDOWSが勝手に更新プログラムを走らせてパケットの月間の上限をあっと言う間に越えてしまった。マイクロソフトへの恨み骨髄!次回の帰省からはWINDOWSは使わない。
唯一水道は当局がこまめに開栓閉栓に対応してくれるのでありがたい。そういえば昭和の初めの生まれの私の母は人生で一番嬉しかったのは家に水道がついた事だったと話していた。その母が冬も冷たい水で茶碗を洗っていた事を思い出すと私も茶碗洗いに温水を使う気になれない。