天真爛漫に人の善意を信じ、その人の役に立ちたいと願って奮闘する、そのどこがいけないのか。ただ年端もいかない幼稚園児が教育勅語を斉唱させられているのを見て感涙するのは若干趣味が悪いと言わざるを得ないが。反省すべきはその彼女を利用しようとする周りの人達だろう。とは言っても自分の事業を成功させたいと、人脈をフルに活用しようとする籠池さんの気持ちも分からないではない。やっぱり反省すべきはそうした名前に負けて、自らの保身と出世欲のために節を曲げた官僚たちではないか。
「安倍昭恵夫人、ほうそれは立派な方の後援を受けておられますね。貴校の教育方針には私も賛同しますから些少ですが私財からいくらか寄付させていただきます。親戚の金持ちに似たような考え方の人がいるので、彼にも寄付を呼びかけましょう。ですが私の仕事は国家の財産を適正に管理運用する事です。この土地を不当な価格でお譲りする訳にはいきません。仮に私がそんな起案書を作ったとしても上司の決裁が下りる筈がない。それに安倍首相だって国に損害を与えるような一種の売国行為は望んでおられないと思いますよ。」と毅然とした態度を貫けば良かった。それで左遷されるような事はあってもまさか首にはなるまい。ましてや一族郎党が処刑されるような事は。
首相や大臣を初めとする政治家も反省すべし。そんな事をして俺が喜ぶとでも思っているのか、と。(思っているからするんだけどね)
前回に続き「一握の砂」から
へつらひを聞けば
腹立つわがこころ
あまりに我を知るがかなしき