2021年4月27日火曜日

橋本八段

 橋本八段?一体誰?と思われた方が沢山いるのではないか。将棋指しと言えば今をときめく藤井聡太二冠や羽生九段ならご存知の方も多かろうが、橋本崇載を思い浮かべる人はあまりいないだろう。もしいたら余程の将棋ファンか、新聞の社会面に詳しい人に違いない。

四月初め、新聞の三面記事を見て驚いた。橋本八段引退、とあったからだ。まだ38歳の若さで、バリバリの活躍をしている最中だ。老齢で成績が振るわなくなってやむを得ず引退する棋士が殆どなのに一体何があったのだろう。

橋本八段はハッシーの愛称で呼ばれ、NHK杯戦に金髪のパンチパーマに紫色のワイシャツで出た事もあった異色の棋士だが、彼が経営していた池袋の将棋バーを訪ねて直接言葉を交わした事もあり個人的には親近感を持っていた。

まだまだ活躍を期待していただけに一体何があったのか早速ネットを調べた。ユーチューブに彼自身が引退の理由と、今彼が直面する問題について説明し訴える動画が載っていた。話を要約すると、ある日突然妻が生まれて四か月の長男を連れて実家に帰って家の中はもぬけの殻、数日後妻の弁護士を名乗る人から慰謝料と養育費を請求する手紙が来た、との事。「私は暴力も振るってないし、不倫もしていない。なのに愛する我が子を連れ去るのは犯罪ではないか」と彼は訴える。司法当局は可哀そうなシングルマザーを救えという視点しか持たないし、連れ去り被害を正すための戦いに専念する、というのだ。

彼の口からは息子を愛する気持ちが溢れているが、妻の思いを忖度する言葉は聞かれない。将棋は相手が何を考えているかを考えるゲームだ。相手のやりたい手を十分に忖度してそれに対する対応を考える。より正確に相手の意図を把握した方が勝つ。橋本八段には将棋の極意を思い出して名手を発見して貰いたいと思った。


2021年4月20日火曜日

ツツジのつづき

 我が家のツツジが何輪か花を点けました。隣のおうちのツツジは東向きなので満開です。でもそのすぐ横を見ると殆ど花をつけてない。日当たりは同じでも個体差が大きいのですね。ソメイヨシノは挿し木で増えて皆同じDNAだそうだけど、ツツジはそれぞれに個性があるのですね。




解決金

 

解決金とは変な言葉だと思った。示談金と言わないのは双方の合意なしでも事態を何とか解決しようという意図か。それにしても一度壊れてこじれた人間関係にとってお金は逆効果にしか思えない。物体が壊れた場合なら別だ。ある人が大切にしていた壺を誰かが壊してしまったとする。壊した人は自分の不注意を詫び、所有者はもっと厳重に管理すべきだったと反省し、双方が誠心誠意話し合った末に壊れた壺は元に返らないからお金で解決しましょう、というのなら分からなくもない。だがそれも良好な人間関係あればこそだ。

人間関係を壊さない鍵は互いが敬意と誠意をもって接する事にある。敬意も誠意もない人と付き合うのはしんどい。敬意を示してくれないのはこちらがそれに値するかどうかの問題もあるので一歩譲って、誠意は示して欲しいのが人情だ。邪推を許して貰えば、元婚約者と言われる人が小室さんとの婚約を解消したのは敬意や誠意を感じられなかったからではないだろうか。

誠意を構成するのは責任感と感謝と相手の立場で考える思いやりだろう。一緒に何かを成し遂げようという時、自分の役割に対する責任感と相手がしてくれた事に対する感謝の気持ち、それが誠意となる。

週刊誌にスキャンダルを暴露するという元婚約者のやり方も褒めたものではないが、小室圭さんの説明文は自分の立場を正当化する事に汲々として、残念ながら感謝の気持ちが感じられない。お金の名目はどうあれ、苦しい時家計を助けてくれたのだ、まずは感謝の言葉があって然るべきだろう。感謝のなさが誠意のなさを感じさせる。

解決金は弁護士の入れ知恵なのだろうが、全てが金で解決できると思うような弁護士が、その弁護士費用を巡って小室家の新たな火種にならない事を祈るのみである。

2021年4月17日土曜日

麦畑

 しばらく見なかった麦畑の麦が穂を出していました。

穂を出すか出さないかの時に見たかったなあ。穂がどんな風に顔を出すのか見たかった。

そう思って良く観察したら、麦にも個体差があって、成長の遅いものもいて、穂が顔を出し始めたのもいました。




2021年4月14日水曜日

ツツジ

 家のツツジが蕾を出し始めました。

近所の日当たりの良い場所ではもう何輪か花をつけています。


2021年4月13日火曜日

原題

 先日息子の勧めで「ドリーム」というアメリカ映画を観た。「ドリーム」というのだから当然「Dream」が原題だろうと思っていたが、実は「Hidden Figures」、「隠された計算」とでも言おうか。計算能力に優れた黒人女性がNASAで白人から嫌がらせを受けながら活躍するが、その成果の報告書や論文は上司の白人男性の名前でしか発表されない。仲間の黒人女性と一緒に人種差別にめげず夢を実現する姿からこの題名となったのだろう。

「風と共に去りぬ」のように原題を直訳したものもあるが、海外の作品を日本に紹介する際のネーミングに苦労や工夫の跡を見るのは楽しい。一番の傑作は「ハート・オブ・ウーマン」ではないだろうか。原題をカタカナにしただけに思えるが、原題は「What woman wants」。メル・ギブソン演じる主人公がある日突然周りの女性の心の中が透視できるようになるというコメディだ。原題はwで頭韻を踏んでいるが、「女性が望むもの」より「ハート・オブ・ウーマン」の日本語(?)の題の方が全体としてお洒落だと思う。

もう一つの傑作はジャック・レモン主演の「晩秋」。この映画の原題は「Dad」だ。「おやじ」では味もそっけもなく深みに欠ける。アメリカには「見渡せば花も紅葉もなかりけり 浦の苫屋の秋の夕暮」といった風情はないだろうから仕方ないか。

中には「夕陽のガンマン」や「続・夕陽のガンマン」などのガッカリもある。前者の原題は「For a Few Dollars More」(もう数ドルのために)、後者は「The Good, the Bad and the Ugly」(善玉、悪玉、卑劣漢)でいかにも西洋人の強欲さがよく出ている。日本語のタイトルは内容にそぐわない。しかも「続」と言っておきながら全く関連がないのだからひどい。題名がこうだと内容までお粗末に見えて来る。

2021年4月9日金曜日

 鳩が庭を行ったり来たりしています。よく見ると口に小枝を咥えている。

庭の隅に巣を作ってました。留守番しているのはメスの方かな?小枝を咥えたオスが巣に戻る時は辺りを見回してから戻ります。



2021年4月6日火曜日

予算

 先日某局の天気予報でお天気キャスターがいつにない厳しい表情で「気象庁の予算は減り続けています。」と怒りのコメントをしていた。ネットで検索してみると確かに公表されている平成12年度以降毎年減り続け、令和2年度予算は平成12年度の約77%にまで減っている。

国家予算は借金を繰り返しながら毎年ブクブクと増え続け、全てに締まりがなくなったかと思っていたが、中にはこんな風に厳しく査定されている分野もあるのだと再認識した。当キャスターは「地震や豪雨など自然災害は増えているのに・・・」と憤っていたが、気象庁予算を増やせば災害が減るという訳でもないので致し方ないかも知れない。

そんな事を思っていたら夕刊の一面に文化庁が美術品市場から偽作を排除する対策に乗り出すとの記事があった。平山郁夫画伯の偽物が出回った事がきっかけらしい。美術品の売買なんて金持ちのやる事で一般庶民には遠い話。そんなところに血税を使ってもよいものか。

確かに公立美術館が偽物をつかまされると税金の無駄遣いになるから避けて欲しいが、それなら彼らの予算内で美術館同士のネットワークを作りそこで処理して欲しいものだ。個人が美術を楽しむ分には本物だろうが偽物だろうがどれほどの違いがあると言うのか。

美術品の価値はそれが美しいかどうか、心に訴えるか、安らぎを与えるか等によって決まるのであって、誰が描いたかはどうでもよいではないか。ピカソの絵など如何に高額であっても部屋に飾りたいと思わない。感動も安らぎも感じないから。本物のピカソを飾りたい人は自分の財力を誇示したいのが本音ではないか。ならば額の中に札束でも飾っておけばよい。そんな人を助ける予算があったらもっと他に使い道があるだろうに、と思ってしまう。