先日某局の天気予報でお天気キャスターがいつにない厳しい表情で「気象庁の予算は減り続けています。」と怒りのコメントをしていた。ネットで検索してみると確かに公表されている平成12年度以降毎年減り続け、令和2年度予算は平成12年度の約77%にまで減っている。
国家予算は借金を繰り返しながら毎年ブクブクと増え続け、全てに締まりがなくなったかと思っていたが、中にはこんな風に厳しく査定されている分野もあるのだと再認識した。当キャスターは「地震や豪雨など自然災害は増えているのに・・・」と憤っていたが、気象庁予算を増やせば災害が減るという訳でもないので致し方ないかも知れない。
そんな事を思っていたら夕刊の一面に文化庁が美術品市場から偽作を排除する対策に乗り出すとの記事があった。平山郁夫画伯の偽物が出回った事がきっかけらしい。美術品の売買なんて金持ちのやる事で一般庶民には遠い話。そんなところに血税を使ってもよいものか。
確かに公立美術館が偽物をつかまされると税金の無駄遣いになるから避けて欲しいが、それなら彼らの予算内で美術館同士のネットワークを作りそこで処理して欲しいものだ。個人が美術を楽しむ分には本物だろうが偽物だろうがどれほどの違いがあると言うのか。
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