2021年4月20日火曜日

解決金

 

解決金とは変な言葉だと思った。示談金と言わないのは双方の合意なしでも事態を何とか解決しようという意図か。それにしても一度壊れてこじれた人間関係にとってお金は逆効果にしか思えない。物体が壊れた場合なら別だ。ある人が大切にしていた壺を誰かが壊してしまったとする。壊した人は自分の不注意を詫び、所有者はもっと厳重に管理すべきだったと反省し、双方が誠心誠意話し合った末に壊れた壺は元に返らないからお金で解決しましょう、というのなら分からなくもない。だがそれも良好な人間関係あればこそだ。

人間関係を壊さない鍵は互いが敬意と誠意をもって接する事にある。敬意も誠意もない人と付き合うのはしんどい。敬意を示してくれないのはこちらがそれに値するかどうかの問題もあるので一歩譲って、誠意は示して欲しいのが人情だ。邪推を許して貰えば、元婚約者と言われる人が小室さんとの婚約を解消したのは敬意や誠意を感じられなかったからではないだろうか。

誠意を構成するのは責任感と感謝と相手の立場で考える思いやりだろう。一緒に何かを成し遂げようという時、自分の役割に対する責任感と相手がしてくれた事に対する感謝の気持ち、それが誠意となる。

週刊誌にスキャンダルを暴露するという元婚約者のやり方も褒めたものではないが、小室圭さんの説明文は自分の立場を正当化する事に汲々として、残念ながら感謝の気持ちが感じられない。お金の名目はどうあれ、苦しい時家計を助けてくれたのだ、まずは感謝の言葉があって然るべきだろう。感謝のなさが誠意のなさを感じさせる。

解決金は弁護士の入れ知恵なのだろうが、全てが金で解決できると思うような弁護士が、その弁護士費用を巡って小室家の新たな火種にならない事を祈るのみである。

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