安倍元首相が凶弾に倒れた。たまたま小杉隆著「世襲議員のからくり」という本を読んでいたのは何かの縁か。安倍氏に対する批判も書かれているが、今それには言及しない。ご冥福をお祈りすると共に、周りにいた人達に累が及ばなかった事をせめてもの救いとしたい。
政治家の暗殺事件と言えば、浅沼稲次郎氏が日比谷公会堂で刺殺された事件を思い出す。ラジオから流れる緊迫した声に大変な事が起きたのだと子供心に思ったものだ。あの時とは違い、万人がカメラマンになって様々な視聴者投稿画像が寄せられるが、しかし決定的瞬間が報じられないのは何故か。浅沼事件では犯人が刃物を脇腹に突き刺すまさにその瞬間が写真で報じられたのに。
今回、犯人が安倍氏の背後から銃を撃つ様子を捉えた動画が流れた。一発目の音に驚いた安倍氏が後ろを振り返り、犯人が再度狙いを定め二発目を撃つ、その瞬間で動画は止まってしまった。別の動画でも銃撃が致命傷を与える瞬間は巧妙にカットされていた。安倍氏が仰向けに横たわる写真も出たが、あちこちボカシだらけだ。まるで「ここまでは下々にも知らせて良い情報。これ以上はダメ」という検閲が入っているかのようだ。警察の会見でも「詳細は差し控えます」が当然のように頻発する。その情報を公にする事で支障が出るとも思えないような事柄でも。当然それらの情報にフルアクセスできる層がいる。
0 件のコメント:
コメントを投稿