2024年1月9日火曜日

地震

 元日、朝方強かった風も収まり午後になって好天気の中、窓際の日溜りに脚を投げ出しウトウトしていると突然のけたたましいアラーム音に叩き起こされた。緊急地震速報、慌ててテレビのスイッチを入れ情報を確認しながら揺れに備える。しばらくすると船に乗っているかのようなゆっくりとした揺れが襲ってきた。

テレビの地震情報が伝える各地の震度情報に驚いた。震源地の能登半島を中心に震度3以上の場所がほぼ本州全域に広がっているではないか。北は青森から南は山陰地方や四国まで。これ程広範囲に影響を与えた地震が今まであったろうか。東日本大震災でも大きな揺れは関東平野の西までだったように記憶する。M7.6だから地震の大きさそのものはM9だった東日本大震災の約百分の一程だが、揺れの周期の長さと範囲の大きさについて何らかのコメントがある筈と思ったのになかったのが不思議だった。

津波に関する報道も不思議だった。各地の津波到達予想時刻とその高さが報道される中「津波到達か」との文字が見える。津波って到達したかどうか分からない状態があるのだろうか。高さ10㎝の津波、と言うのも不思議だった。10㎝なんて台風で荒れ狂う海に比べれば可愛いものだ。それも津波というのか。一般庶民の感覚と気象庁の感覚にどこかずれがあるのではないか。「逃げて下さい」と絶叫するアナウンサーの声を聴きながら、そのずれが気になって仕方なかった。

大きな余震が何度も続く事は2016年の熊本地震で経験済みだが、「こんな事は今回が初めてです」というコメントを何度か聴いた。地球が誕生して数十億年の間には同じ事が何度も繰り返さているのだろうが、我々のせいぜい千年の記録では初めてというだけだ。これからもきっと初めての事が沢山起きるに違いない。

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