2024年1月16日火曜日

メール

 関東地方は年末・年始と穏やかな好天に恵まれ、能登の被災地の皆さんには申し訳なく思う程だ。年末最後のテニスは年の瀬も押し詰まった29日に行ったが、隣のコートでは大学生と思しき若者達が半袖でプレーしていた。雪も降るなら平穏無事な生活をしている場所に降れば良いものを。何も、住む場所をなくし暖房のすべも乏しいなか震えながら不安な時を過ごす人々の上に降る事はないだろうに。

時が経つにつれ地震の被害の実態が明らかになり、今回の地震の大きさと特異性に驚かされる。約30年前、阪神淡路大震災の時は自分の生涯の内、二度とこんな大きな震災には合わないだろうと思った。だがその後、東日本大震災があり、熊本地震では大きな揺れの後にそれに劣らぬ大きさの余震が来るという事を経験し、そして今度の地震では今まで見た事もない地盤の隆起があった。阪神淡路以前には耐震工学の進歩を誇らしく思っていたが、人間の慢心に警告を発するかのような地震が続く。

そんな中こんな呑気な事を書くのは少し気が咎めるが、この正月に気付いた事の一つがメールによる賀状交換のメリットについてである。数年前から親しい人を中心に葉書でなくメールに添付する形で年賀状のやり取りをする事を提案しているが、今年はだいぶそれが定着して来た。ある人は直ぐに返事をくれ、その時思ったのだ。メールのメリットは直ぐに返事が出せる事だ、と。

年賀状に近況について何か気になる事が書いてあった時、勿論葉書でも問い合わせをする事は理論的には可能だが、結構ハードルが高い。だが、メールならクリック一つですぐに様子を聞ける。通信の目的は互いの状況を知る事なのだから、その垣根がうんと低いメールがもっと使われて良いのではないかと思った次第。

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