2024年6月11日火曜日

CODH

 標題の4文字はCenter for Open Data in the Humanitiesの頭文字を取ったもので「人文学オープンデータ共同利用センター」の英語名である。先日このセンターから「デジタル時代の変体仮名:日本の文字文化の継承と新たな展開」というセミナーの案内が届き、ZOOMで約2時間視聴した。

ちょっと前までセミナーと言えば電車賃を払って都心まで出掛けなくては参加できなかったが、今ではネットを介して家に居ながらにして有用で貴重な情報に接する事が出来るのだから有難い話だ。聴くだけでなく、質問も出来るし、教室で講義を受けているのとなんら変わりがない。デジタル技術の進歩は目覚ましい。

そのデジタル技術が変体仮名をも取り込もうという話がこのセミナーの趣旨だった。

先週原稿を書きながら変体仮名を原稿の中にそのまま表記できず、「者」を崩した「ハ」などと奥歯に物が挟まったようなもどかしさを感じていたが、もうすぐパソコンでも変体仮名を扱えるようになるらしい。既に2017年には変体仮名285文字がUnicodeに採用されいつでも使える状態にある。Googleはその仮名のフォントを開発しアンドロイド15では標準装備するとの事だった。(因みにアンドロイドの現在のバージョンは13)セミナーではLINEでくずし字トークをする、なんて例が紹介された。現代人が変体仮名でトークして楽しいかどうかは若干疑問だが。

変体仮名をAIに学習させて、古文書を解読させようという事も行われている。その成果は既に「みを」というアプリで実現され、スマホにインストールして使えるようになっている。早速古文書講座の教材で試したが、実力はまだ今一の感がある。もっと賢くなって石碑の文字を読む際の助けになってくれたら嬉しい。


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