2024年7月2日火曜日

経歴

 都知事選への立候補者の一覧が氏名、年齢、職業、所属党派の形で新聞に示された。その人の人となりを表すのに一番適切な指標がそれらの項目なのだろう。それに加えて最終学歴を掲載した新聞もあった。出身地や性別を書いた例が全くないのは、それらが政治的能力を判断するには役に立たないから当然とも言える。

所属党派に関しては主要政党以外は党派名が記されず諸派とされている新聞と、全ての党派名を平等に明記している新聞があるが、私は公正さの観点から後者の立場を是としたい。そうしないと、今話題になっている多数の候補者を擁立した某N党の人も全て諸派では区別が出来ない。

職業に関してはどういう基準で書かれているのか大いに疑問。蓮舫氏は()行政刷新相となっている新聞もあれば、()参議院議員としている新聞もある。出来るだけ直近の職業を優先するなら後者の方が適切か。ひどい例として32歳の()人材会社社員なんて人がいた。定年退職して年金生活している人が()会社員なら仕方ないが、現役世代なら今の職業を書いて欲しい。同じ人の他の新聞を見ると「政治団体副党首」、「接客業」、「ホスト」とまちまちだ。各新聞が独自の調査をして各人の経歴に偽りがない事に関し裏付けを取った上で掲載している訳ではないのは小池氏の例を見ても明らかだから、おそらく各新聞からの問い合わせに対して本人が別々の回答をした結果なのだろう。

NHKの政見放送では各候補者の経歴は本人からの申し出をそのまま放送しますと断りがあった。小池氏は当然のようにカイロ大卒と明言した。石井妙子著「女帝小池百合子」や文藝春秋5月号、その他の状況からすると限りなく黒に近い経歴詐称に思えるが、果たして都民はそれを許すのだろうか。

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