2024年7月30日火曜日

弱きを挫く

 堀井学議員が公職選挙法違反で捜索を受けている。安倍派のパーティ券売上還元問題の捜査の中で堀井議員が違法に香典を渡していた事が発覚したのだとか。捜査の過程で入手した資料を徹底的に洗えば、安倍派幹部からだって埃は出たろうが、そちらは何故か表に出ない。

そして同じ公職選挙法違反で小池百合子氏が告発されているという事は新聞でもテレビでも全く報じられないが、これはどうしてだろう。小池氏が現職知事の立場を選挙活動に利用したとするもので、例えば都知事の定例会見の場で自身の選挙運動について語ったり、都知事の立場を利用して都内市区町村区長に出馬要請文書を書かせたりした事を問題にしている。

こうした事を最初に指摘したのは鳥取県知事も務めた片山善博氏で、実際に告発した二人の内の一人は松江市出身の弁護士郷原信郎氏だというからもっと話題になっても良いではないか。詳しく知りたい方は「小池百合子 公職選挙法違反」とか「郷原信郎 小池百合子」で検索してみて欲しい。検索して出て来るサイトを見ると、かつては小池氏の側近だった若狭勝氏も有罪の可能性が高いと言っている。それでもテレビや新聞で小池氏の公職選挙法違反について報じられたのを見た事がない。

そもそも既存メディアは小池氏が公務に便乗して選挙活動をする事が違法であるとの認識がなかったようだ。「公務優先を理由に該当活動は極力セーブ、各所現場視察を行い、同行するメディアを通じて実績をアピールした」なんて記事が堂々と載っている。「李下に冠を正さず」という言葉は死語になってしまったか。

だが、告発はなされた。司法がどう対応するか、メディアにはちゃんと報じて欲しいものだ。日本の司法もマスコミも強きを助け弱きを挫くのが好きなようで心配ではあるのだが。

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