2024年9月17日火曜日

冷静になる

昨今テレビのワイドショーは兵庫県の斎藤知事を糾弾する声一色である。こんな時、斎藤知事を擁護したり、その立場に理解を示すような報道をすればおそらく視聴者から反感を買うだろうし、逆に知事の非道ぶりを暴き立てれば立てるだけ視聴率が稼げるから、各局一斉にその方向に流れる。この傾向は戦前のマスコミが国民の戦意を高揚させる勇ましい記事で発行部数を伸ばしたのにどこか似ている。しかしこんな時こそ少し冷静になる事が必要なのではないか。

ある所で小耳に挟んだ話で学問的信憑性は不明だが、怒りに駆られた時には飴玉を舐めるのが良いそうだ。糖分が脳味噌に作用し、いくらか冷静さを取り戻せるとか。私の場合は100%の白も100%の黒もあり得ない、という信念から世論とは逆の事はないかと考える事にしている。

100%悪だと思っていた林真須美死刑囚だって前々回取り上げたように考え直す余地はいくらかあるし、これ以上の悪はないだろうと思っていた光市母子殺害事件の犯人だってその弁護士が書いた本を読むと、ちょっと待てよと思わされたりする。プーチン大統領でも100%の悪ではない筈だから、彼の行動の背景や心理を考えるのは無駄ではないと思うし、同様の事が斎藤知事の場合にも言えると思う。

そんな事を考えていたら島根県の丸山知事が、斎藤知事は辞任すべきではない、という意見を述べている記事に出くわした。二人も死者が出ているのだから、その真相を究明すべきであって辞任している場合じゃない、と(725日の発言)。成程そういう意見もあるか。

今後斎藤知事に関しては様々報道されようが、怒りに流されず冷静でいたいものだ。

ところで飴玉を舐めた時その効果はどれだけ続くか。とうぶんの間、だそうである。 

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