2025年6月10日火曜日

備蓄米

 備蓄米に関する国会でのやりとりを聞いていて思った。野党の人達の主要関心事は国民の生活を良くする事か、与党をけなす事か、どっちなのだろうと。「バナナの叩き売りじゃないんだから」とか「1年経ったら家畜の餌になる」とか、一体どういう発想でそんな発言が出るのだろう。日頃から国民の生活を良くするために何をすべきかを真剣に考えていたら、昨今のコメ騒動に対しても「自分等ならこうするのになあ」というビジョンがあって、そのビジョンと実態との乖離を問題にし、与党のやり方を追求するという方法があるだろうに。他人の揚げ足を取ったり、けなしたりするだけだと、結局自分等のビジョンの無さを曝け出すだけになる。

報道によると、随意契約による備蓄米は想像以上の速さで消費者の手元に届いているようだ。しかし自分の近辺では、スーパーでもコンビニでもまだお目に掛かっていない。そこで私はちょっと不安になった。備蓄米とは本来、コメが凶作で飢饉が起きそうな時のためにある筈だ。もし本当に天明の飢饉のような事が起きて、いくらお金を積んでもコメが買えないような状態になったら、備蓄米はどんな経路で最終消費者に渡って行くのだろう。

今、高いとは言え、5㎏で4000円も出せば手に入る状態でも、備蓄米が出ると長蛇の列が出来てしまう。もし明日には飢えてしまいそうになったら人々が殺到し、ガザのような状況になってしまうのではないか。そんな時、公正かつ公平にコメが行き渡るような仕組みを政府は考えているのだろうか。物があったとしても、それを捌くシステムがないと全体としては機能しないと思う。野党にはそこら辺を問い質して欲しかった。

長嶋茂雄さんが亡くなった。僕の少年時代のヒーローだった。ご冥福をお祈りします。

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