2015年4月14日火曜日

変な丁寧語

被災地の墓地の修復に関するニュースで「・・な墓地になっていただけたら・・」というコメントがあった。と思ったら寺社仏閣に油を撒くという事件に関してある人が「犯人には早く捕まっていただきたいですね。」と言っているのが字幕で流れた。妙な言い方だなあと思ったが後者はひょっとしたら「早く捕まえていただきたい」と言いたかったのだろうか。
製品に不具合が見つかった場合良く会社側が流す広告「着払いで送っていただきますようお願いします。」も本来なら「送って下さるようお願いします。」でないといけないではないかという学者さんがいた。会社と消費者の関係で言えばこの場合会社がへりくだらないといけない立場だから会社から見れば送って「下さる」のが当然だろうというわけだ。謝礼として会社が消費者に何かを送る場合には「送らせていただく」となるのだろうが。
何々させていただく、という言葉は大阪選出の某衆議院議員のスキャンダルでも沢山聞いた。国会を欠席させていただきました、私的な会合に参加させていただきました、秘書の実家に一泊させていただきました、云々。流石に飲み屋をはしごさせていただきました、はなかったけど、させていただくのオンパレードは聞いていて恥ずかしくなった。
誰が話しているのか、主語は誰かによって表現が微妙に変わるのだから外国人にとって日本語の敬語をマスターするのは難しいことだろう。ある有料チャンネルのテニス番組でレポータを勤めている外国人の丁寧語はちょっと変だ。試合前の選手を取材して「某選手がこうおっしゃっていたわけですが」などと言う。「誰々がこう言っていた。」というのが普通だと思うのだが。何でもかんでも丁寧にすれば良いという訳でもないのに。

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