横浜のマンションの杭の施工不良に関する事件、下請の杭打ち業者だけが矢面に立たされ、どうして発注者や設計者や元請業者の取材がなされないのか不思議でしかたなかった。ようやく十一月十二日の新聞の片隅に「三井住友建設が謝罪」という小さな記事が出た。最初にこの事件が新聞紙上に出たのが十月十五日だから約一ヶ月たっての事だ。
そもそも施工品質に関し第一義的に責任を負うのが元請業者であるのは常識であるはずだし、事件の原因として、ボーリングなど事前調査に不備がなかったのか、設計や契約内容に瑕疵がなかったのか、そういったことを追求するのが報道機関としての役割ではないのか。
謝罪の会見が中間決算の発表の場を借りての事だったり、そこでの発言が「管理を日々行う過程で落ち度はなく、裏切られた」などと、自らの無能さ無責任さを認めるかのような元請会社の能天気さにも呆れるが、それを積極的に取材追及しない報道陣にも苦言を呈したい。
ミャンマーのアウン・サン・スー・チー氏に関してもようやく最近になって「政治手腕は未知数」などと若干否定的とも言える記事を目にするようになった。日本のマスコミは今まで軍事政権が悪玉で彼女が善玉であるという単純な構図で報道してきた。ネットで流れる情報を見ると、マスコミが意図的に隠蔽しているかのような話が沢山ある。
実際に彼女に接した人の話として「あれほど嫌味なおばさんはいない」とか、軍事政権が西欧など外国の影響を排除しようとする努力や、彼女がアメリカの傀儡である事を示す物証などが記事になる事はない、と言った話がネットには流れている。
どちらが正しいか半年もすれば明らかになるのだろうが、新聞はもっと的確かつ公平広範な視点で記事を作ってもらいたいものだ。
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