教育勅語が話題になっている。そもそもこの勅(みことのり)は明治初期の学校教育にあり方を正すべく考えられたものだとか。当時文明開化の風潮により洋学が重んじられ、個人の「立身治産昌業」のための知識・技術習得が重視されたが、それを修正し道徳心の育成も重視するようにとの思いで作られたものだそうだ。
自分で数えたわけではないが六文三百十五文字からなる中で、その最も肝となるのは三番目の文で十二の徳を述べたところだろう。
1)
孝行:父母ニ孝ニ
2)
友愛:兄弟ニ友ニ
3)
夫婦の和:夫婦相和シ
4)
朋友の信:朋友相信シ
5)
謙遜:恭儉己レヲ持シ
6)
博愛:博愛衆ニ及ホシ
7)
修学習業:學ヲ修メ業ヲ習ヒ
8)
知能啓発:智能ヲ啓發シ
9)
徳器成就:德器ヲ成就シ
10)
公益世務:進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ
11)
遵法:常ニ國憲ヲ重シ國法ニ遵ヒ
12)
義勇:一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ
お仕舞の方に近づくにつれ次第にきな臭くなるが、最後に最終目的として「天壤無窮ノ皇運ヲ扶翼」しなさい、と書かれている。それがこの勅語に反対する人の論拠なんだろう。それ以外は実にもっともな事だと思う。
それにしても今回の森友学園騒動の登場人物達はこの勅語の精神を体得しているのか。特に四番目の「朋友相信シ」はどうか。もう一度子供に戻って塚本幼稚園で教育勅語を学習したらどうだろうか。
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