スマートエネルギー展というのがあってVIPとしての招待状が送られてきたので行ってきた。尤も入場手続きを待つ列は一般の人よりVIPの方が長かった。VIPの三文字の意味も変遷しているのだろうか。
会場に入ると三文字英語が溢れていた。その一つがZEH。何と読むのだろうと頭をひねっていたら「ゼッチ」だそうだ。三文字英語にも重箱読みや湯桶読みがあるらしい。意味は「ゼロ・エネルギー・ハウス」、太陽光発電などで自ら発電しつつ、断熱材を使ったり様々な工夫を凝らして消費エネルギーを最小にして、外部から購入するエネルギーをゼロにした住宅の事。それと認定された住宅には補助金が出るとの事で、その計画や手続きに関するセミナもあった。
会場で一番目に付いた三文字英語はFITだった。一瞬自動車の名前かと思ったがそうではない。「フィードイン・タリフ・プログラム」の略で固定価格買取制度の事だ。自然エネルギーの普及を目指して太陽光や風力で発電した電力を一定の価格で買い取る制度、それが改定されて「改正FIT法」の文字があちこちのブースで見られた。
懐かしいものではCCS。十年程前にこれに関するプロジェクトに関与した経験があるので、ある重工メーカーのブースでこの文字を見つけた時は思わず「おお、マメなったかね」とつぶやきが漏れた。地球温暖化の原因となる炭酸ガスを減らすため、それを集めて凝縮して地中深くの帯水層へ封じ込めてしまおうと言う技術で「カーボンダイオキサイド・キャプチャー・アンド・ストーレージ」の略である。
三文字英語は三文字漢字で表現すべきだとの主義からするとCCSは炭貯留、FITは固価買とでもなるか。エネルギーを漢字にしたとき「能」という字が当てられる事からするとZEHは「無能家」になってしまうのだが
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