2017年10月3日火曜日

テニス文化

来年の春の選抜高校野球から延長戦に「タイブレーク制」が導入される事になったそうだ。選手の疲労の緩和や試合時間の短縮を目的として、延長十三回からは無死一・二塁の状態から始める、などが検討されているとの事。「タイブレーク制」はテニスではかなり前から採用されていて、なかなか決着がつかない場合の優れた制度だと思う。(「タイブレーク」という名前はテニスが発祥だと思っていた。サービス・ブレークの数がタイ(同数)になった場合の制度だと思っていたが、ウィキペディアによるとそうではなく『本来、議会などで賛否同数の場合、議長がどちらかに一票を投じる議長決裁を「同数均衡 (tie) を破る (break)」と表現したことから派生した言葉である』との事。)
テニスでは本来獲得ゲーム数を争うべきところをポイント数の争いに置き換えて単純化し、競技そのものの醍醐味を失わないよう配慮されているが、野球の場合、最初からランナーをおくなんて野球の本質を損なってしまうのではないか。むしろ野手の数を減らすとか塁間距離を縮める等の方が良いのではないか。
先日バレーボールの試合を見ていたらテニスで採用されている「チャレンジ制度」が取り入れられていた。審判の微妙な判定に選手から確認を求める事が出来るものだが、驚いたのはブロックのワンタッチにも「チャレンジ」がなされていた事だ。ワンタッチがあったかどうかは実際にプレーしている人には明らかな事で、ビデオで確認するまでもない。バレーの選手は自分に不利な判定に対して自己申告しないのだろうか。テニスならたとえ自分に不利な事でも審判の判定が間違っていると思った時は自ら異をとなえ、失点を認めるシーンを何度も見た。テニス愛好家の一人として誇る文化である。

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