2017年10月10日火曜日

リベラル

民進党がバラバラになってしまった。そもそも党名を民主党から変更したあたり(当コラム450回参照)から雲行きはおかしかったし、今回の執行部は特に善管注意義務を怠ったのではと思われるのだが、それはさておき。旧社会党系の人達が「リベラル」と呼ばれるのを見てちょっと驚いた。「リベラル」とは本来自由という事なのだから社会主義を信奉する人達とは正反対に思えたから。
時々思い出したようにテレビに顔を出す小沢一郎氏が率いる「自由党」の英語名は「リベラルパーティ」だ。小沢氏と民進党の旧社会党系の人達が同じ「リベラル」の名で呼ばれるのは皮肉にしか思えない。
辞典ではどのように説明してあるのだろうか。広辞苑を見ると「個人の自由、個性を重んずるさま。自由主義的。自由主義者」とある。旧社会党系の人はそうだろうか?小学館国語大辞典には「政治的に穏健な革新をめざす立場をとるさま。社会の規律や習慣、権威などにとらわれないさま。自由であるさま。」とある。最初の方の定義なら旧社会党系の人に当てはまりそうだ。
英語由来の言葉だから英英辞典を調べてみるとコリンズコービルドには「自分と異なる態度や意見に寛容である人、組織。政治心情が穏健で、社会の急激な変化より徐々に改善する方を好む人。政治的自由とそれを許す仕組みを好む人。(拙訳)」とある。イギリスには保守党と労働党という右左の党があって、その中間に小政党の自由党があるから右か左かはっきりしないのもやむを得ないのかも知れない。
ネットを見ていたら「リベラル系議員(ガラパゴス左派)」という表現に出くわした。「ガラパゴス」はちょっと失礼だろうと思うが、こうした「リベラル」な人達を「リベラルパーティ」の小沢氏はどういう気持ちで見ているのだろうか。

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