気候が急変した。先週の水曜日は半袖でも暑いくらいだったが、週末は長袖にカーディガンをはおりたいほどだった。今日、10月17日は旧暦だと8月28日。旧暦愛好家に言わせると衣替えは旧暦の4月1日と10月1日にやるべしとの事だが、はたして今年は11月18日まで衣替えを待てるのだろうか。
旧暦にはどこかノスタルジックな憧れがあって、それに従って生活してみたい、という思いが片隅にある。だが冷静に考えてみると地球の気候に与える影響の大きさは月より太陽の方がはるかに巨大であることは自明だ。旧暦愛好家が主張する旧暦のメリットを今一度見直してみたいと思った。
日付によって月の形が分かったり、潮の干満が分かったりするのはメリットであろう。明智光秀が本能寺の変を起したのが6月2日の未明であったのは、秘密の行動が露見しないように月明かりのない日を選んだからであり、赤穂浪士が吉良邸に討ち入った12月14日は逆に月明かりが欲しかったのだろう。
だが旧暦の方が閏月が入ることにより体感季節をより正確に表現している、というのはどうだろう。因みに今年は閏五月があった。旧暦愛好家に従えば今年は夏が長いはずだったが、今年の夏休みはむしろ寒いくらいだった。
旧暦の本を読むと必ず出てくるのが二十四節気の重要性だ。だがこれは地球と太陽の位置関係で定義されたものであり、まさに太陽暦の申し子に他ならない。例えば立春は新暦では必ず2月4日前後に来るが、旧暦だと12月の中頃であったり、1月初旬であったりする。二十四節気はむしろ旧暦の弊害を是正するために導入されたものなのだ。
中国では旧暦を農暦と言って今でも新聞に日付が併記されている。農業における旧暦の重要性についてご存知の方がいらしたらご教授願いたい。
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