約七七万年前の年代を千葉県市原市で発見された地層から「チバニアン」と命名することが国際的に承認されたとの芽出度い話題が千葉県の今までの鬱憤を晴らしたと某新聞は書いていた。鬱憤とは言い過ぎかも知れないが、浦安は千葉県にあるのに「東京ディズニーランド」と呼ばれ、成田空港も千葉県にあるのに「新東京国際空港」と呼ばれていたのは千葉県民にとってけしからん話ではあった。
その記事を読んで、ふた月程前に「埼玉に住んでいながら東京在住とはけしからん」とのお叱りを頂いた事を思い出した。勿論それは正論で、反論する積りはないが当時の想いを改めて思い起こした。
私自身「東京在住」に左程違和感がなかったのは、出雲に帰った時友人から「いつ東京から戻ったか」とよく聞かれたりしたからだ。勿論その友人は僕の住所が埼玉であることは知っている。また出雲の飲み屋でたまたま東京から来た人に会ったりした時、友人が「実はこいつも東京から帰ったとこですよ」と私を紹介したりして、その客が「私は東京は練馬ですが貴方はどちら?」と聞いてきたのに対して「僕は東京は埼玉です」と言って笑いを取ったりする事もあったりした。
「東京から帰る」というのは移動手段を考慮するとごく自然な感じがする。羽田から飛行機に乗って帰る、新幹線の東京駅から帰る、夜行バスならバスタ新宿から帰る。こうした背景が東京から帰ったという表現を生むのではないか。そしてそれが埼玉にいながら東京在住にあまり違和感がなかった背景にあると思う。
さて、関西に眼を向けると、大阪にあるのに「関空」と言っている。それならばディズニーランドは「関東ディズニーランド」、成田空港は「関東国際空港」と呼べば丸く収まりそうだ。私の「関東在住」もまあ妥当かな。
0 件のコメント:
コメントを投稿