2018年1月16日火曜日

セクハラ

徒歩圏内にある本屋が次々に閉店して、最も近い本屋でも5kmも離れているので困ってしまう。最近発行された広辞苑の第七版に「セクハラ」という言葉が採用されているか知りたかったのだが、今回はその必要がなくなった。手元にある電子手帳に搭載されている第六版に既にその言葉が載っている。もっと新しい言葉かと思っていたが二〇〇八年の発行の際には一般化していたということか。ちなみに昭和四四年発行の第二版には勿論、昭和五八年に発行された新明解国語辞典第三版にもまだ「セクハラ」の項目はない。
「セクハラ」に相当する日本語はないのだろうか考えてみた。「ハラスメント」だけなら「いじめ」「嫌がらせ」という言葉がぴったりだと思うが、特に性的なものに限定した言葉はないようだ。「レイプ」なら「強姦」という言葉がある。言葉がないという事はそういう概念がなかったという事に他ならない。もっとも原語の「セクハラ」も「セクシャル ハラスメント」と二語で成り立っていて、一つの言葉とは言い難いので、いずれにしろ女性の社会進出や人権尊重の流れに乗って生まれた言葉と言っていいのだろう。
あちこちでセクハラ被害を訴える女性(最近は男性も!)が現れている中でフランスの女優カトリーヌ・ドゥヌーブが異議を唱えた。新聞から引用すると「性暴力は犯罪だが、誰かを口説こうとするのは、しつこかったり、不器用だったりしても犯罪ではない。」男性がこんな事を言うと方々からバッシングを受けそうだ。
行動の外見だけからすると源氏物語で光源氏がやっている事の中にはまかり間違えばセクハラで訴えられても仕方ない事もありそうだ。地位も富も持ってるイケメンなら女性も許すのかな。

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