2018年2月13日火曜日

ロシア語

大学一年生の時、第三外国語としてロシア語をかじった事がある。文法などはすっかり忘れてしまったが、ロシア文字はまだいくらかは読めるので、先日一週間ほどロシアを旅行した際には随分助かった。
旅行してその地の看板を読むのは私のひそかな楽しみである。モスクワについてホテルに入り添乗員がチェックインを済ませる間、入り口近くの部屋の看板を見た。「PECTOPAH」と書かれている。それを見てハハーンと思った。レストランと書かれているのだ。案の定朝食はこの部屋で取ることになった。
ロシア文字はギリシャ語を想定すれば理解し易い。Pはρ(ロー)なので英語にすればRに相当する。CはΣが変化したものでSだ。Hは何故かNの発音になる。オリエント急行殺人事件では物的証拠としてHのイニシャルが刺繍されたハンカチが出てくる。最初ポアロはヘレンなどを想像するが、実はナターシャのものだったというオチがつく。
その他ΓはガンマでG、ЛはラムダでL、ΠはパイでP、ΦはファイでF、Иはイと発音する、Уはウと発音する、位を頭に入れておけばかなりの看板が読める。
例えば「ΦИTHEC KЛУБ」はフィットネスクラブ。街にかなりの数見受けた。ロシアは今減量ブームが起きているかも知れない。サンクトペテルブルクの中心街ネフスキー大通りを歩いていたら「ΓPANД ΠAЛAC」と書かれた立派な建物があった。ホテルグランドパレスだ。
ともかく、一番多く見た文字は「CTOΠ」という文字だ。交差点には必ずこの文字が見える。ご賢察の通りストップ。止まる、などの基本的な言葉は英語由来でなくロシア語本来の言葉があるはずなのにどうしてそれを使わないのか。もし日本の交差点で「止まれ」でなく「ストップ」と書かれていたら私は悲しい。いや怒りに燃えるだろう。

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