2018年7月24日火曜日

酷暑


暑い。新聞は一面トップに「酷暑列島」の見出しを出した。七月もまだ上旬で夏休みまで随分間がある頃から続く暑さ。スペインから神戸に来たイニエスタが最初に覚えた日本語が「アツイ」だと言うのも分かる気がする。
市の防災アナウンスが「外での活動は控えましょう」と諭している中、テニスをやっている。それを見て「馬鹿じゃないか」と呆れている人もいるらしい。それも午後三時から五時のチームならコート脇の木立が落とす影にプレーの合間の短い時間逃げ込む事も出来るが、十一時から一時だと影一つない所でのプレーになる。テニスは本当に夏のスポーツなのだろうかと疑問が湧いてくる。
それでも我々は遊びだからいい。災害の後片付けをしている人はさぞ辛いだろう。好き好んで外に出ている訳ではない。水分補給もままならない。明日からの生活を思う精神的辛さもさも併せて加わって、本当にお気の毒だとしか言いようが無い。
それにしても豪雨時のダムの放流は如何なものか。本来豪雨から下流を守るべきダムが逆に加害者になってしまった。あの時点で放流しなければダムそのものが決壊してより重大な被害をもたらす可能性があった、という理屈は分かる。しかし本当に最善を尽くしたのか。豪雨の予報はずっと前から出ていたのだから、予め放水しておいて雨の前にダムを空にしておくとか、そんな対策はちゃんとなされたのだろうか。
被災地を悩ますこの暑さはいつまで続くのか。暑さを表現する言葉は、酷暑、猛暑の他に大暑、炎暑、極暑、炎熱、苦熱などがあるらしい。苦熱とは「さながら釜の中にあるよう。耐え難く苦しい程の暑さ。暑さの苦しみ」とある。こんな言葉があるという事は昔からそんな事があったという事だ。まさかこれから酷暑列島が苦熱列島なんかにならなければいいが。

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