2019年5月14日火曜日

安全運転


痛ましい交通事故が絶えない。交通事故は一旦起きてしまうと加害者被害者双方を不幸のどん底に突き落とす。もし時計を巻き戻して事故前の状態に戻ることが出来るなら全財産を擲っても構わないと当事者になったら思うだろう。

息子が運転免許を取った頃の事を思い出す。免許取得後一、二か月経って、家族旅行の際息子がハンドルを握る事になった。その時思わず出た言葉が「いいか、運転をなめちゃいかんぞ、絶対に」だった。少し運転に慣れて、ついつい自分の技術を過信し気が緩む事を心配しての事だった。

車の運転でいつも不思議に思うのは、どうして不必要にスピードを出したりするのかという事である。車の運転に関しては珍しく安全性と経済性が二律背反の関係にないからだ。普通はどちらかどちらを選ばないといけない。広くて立派な家に住みたいが家賃が高い。通勤に便利な場所に住みたければ広さを諦めなければならない。広くて便利で安い住まいがあれば良いが通常は快適性、利便性、経済性が二律どころか三律も四律も背反する。ところが車の運転は安全な運転が経済的でもあるというのだから、それを選ばない理由がないではないか。経済的だがちょっと危険だとか、安全運転が高くつくというのなら迷いもしようが。

だから運転する時は絶対に急発進、急ブレーキ、急ハンドルはしない。ジワーっと発進して、遠くの信号が赤になったらアクセルを外し、ジワーっと止まる事を心がける。混雑は嫌いだが、後ろから来た車が追い越してくれるとホッとする。幸いこうした私の運転方針は息子にも伝授されたようで、息子は燃費効率を表す計器を見ては「俺の方が親父より燃費の良い走りをしているぞ」とか挑戦的に自慢する。
上手な運転とは事故を起こさない運転の事、そうですよね。

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