テヘランやイスファハーンなどイランには是非一度行ってみたい都市がある。一年程前、イランを巡るパック旅行があったので申し込んでみた。だが、その時はまだイスラエルへ行って間もない頃で、一年以内にイスラエルへの渡航履歴がある人は入国を拒否される可能性が高いとの事で諦めざるを得なかった。少し時を置いて申し込もうと思ったが、昨今いくら探してもイランへ行くパック旅行は見当たらない。
こうなったのもトランプ大統領が変ないちゃもんをつけ出したからだ。それまで核合意の元、平穏だったのに昨今急にきな臭くなってきた。有志連合なんて言葉も飛び交っているが、日本政府には武力行使につながる事態は絶対に避けて欲しい。
そもそも日本はイランの友好国だ。イギリスやアメリカとは立場が違う。首脳同士の話し合いも出来るのだから、是非外交努力で局面の打開を図って欲しいものだ。憲法第九条も「国際紛争を解決する手段として戦争、武力による威嚇、武力の行使は永久に放棄する。」と明記しているではないか。
実は日本がこうした憲法を持っている事を外国の人は殆ど知らない。それは日本人がアメリカやドイツの憲法を知らないのと同じだ。湾岸戦争の時、日本はお金は出したが人的貢献をしなかったと国際的非難を浴びた。スタンフォード大学で知り合ったフランス人留学生も同じだったが、私が「日本は憲法が禁じているから派兵は出来ないのだ」と説明すると驚いたような様子で納得した。
日本は、日本人は、平和憲法があるから国外での武力行使が出来ないという事をもっと世界に知らしめるべきだ。そしてお宅の国も世界平和のため自国外での武力行使を放棄しませんか、と。核拡散防止条約には反対する日本だが、平和憲法拡散に一役買ったらどうだろうか。
0 件のコメント:
コメントを投稿