2021年1月12日火曜日

感染症学

 

感染症学会という学会がある。という事は感染症学という学問もそれなりに立派に成立して色んな研究がなされていると思うのだが、どうにもその成果がはっきり見えないと感じるのは私だけだろうか。

緊急事態宣言発令に当たっての尾身会長の発言「(ステージⅢ以下にするのは)難しいが皆で頑張れば可能だ」を聞き何か絶望的な気分になった。要するに「何だかよく分からないけど、兎に角皆で頑張ろう」と言っているように聞こえるからだ。まるで太平洋戦争時の軍幹部の「敵機を撃ち落とすのは精神力だ」発言を聞くようだ。

その道の専門家ならもう少し事態を正確に把握できて、将来が見通せるものだと思っていた。例えば宇宙航空研究開発機構 JAXAによる「はやぶさプロジェクト」のように。小惑星イトカワからサンプルを持ち帰った初号機の時には燃料漏れや通信途絶状態になるなどの数々のトラブルに見舞われながら、知識・技術を総動員して推進力を生みだし初期の目的を達成した。専門家の凄さに脱帽し感動したものだった。

その時の感動が今回のコロナ騒動では感じられない。人との接触を減らせ、手を洗え、マスクを着用しろ、等々いずれも素人でも分かりそうな事ばかり。流石専門家は違う、と大向こうをうならせるような見解が聞こえてこないのはどうしてだろう。社会科学が自然科学程数理的ではないからか。

せめて百年前のスペイン風邪が収束したのは何故か、どういう要因が収束に寄与したのかについての研究報告でも聞ければと思うが寡聞にして知らない。ネットで検索する限りでは時間の経過と共に自然にウィルスが消滅して行ったような印象を受ける。今回ももし同じだなら、兎に角ウィルスが自滅してくれるまで三年程度じっと辛抱して待つしかないのだろうか。

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