2021年1月19日火曜日

杞憂

 

昨今のコロナ関連報道を見ていると、どこか変だ、何か間違っているのではないだろうかと思えてならない。

特にそう思うのは感染症法の改正についての議論。報道によると感染者の行動履歴の調査に回答拒否や虚偽回答した場合刑事罰が下されるようになるとか。確か一般の刑事裁判では自分に不利な証言はしなくても良い筈だった。殺人罪を犯しても「あなたには黙秘の権利がありますよ」と言われるのに、どうして感染したら黙秘も出来ないのか。感染する事は殺人より重い罪だとでも言うのだろうか。

感染者が入院勧告を拒否したり、入院先から抜け出す事も刑事罰の対象となるようだ。刑務所から抜け出すのが罰せられるのは、そもそもそこにいる事自体が罰だから当然だとしても、感染者が入院しているのは罰ではない筈だ。抜け出した人が他人に感染させた場合に傷害罪が適用出来れば筋が通る。

そもそも人との接触を減らせ、と盛んに言われるが、これは周りに感染者がいるかも分からないからであって、もしその集団の中に感染者が一人もいない事が明らかなら接触大いに結構な筈。陽性者と陰性者を分ける事が出来れば陰性者の間で自由な経済活動が可能だ。中国の石家荘市では感染者が発見されたため市民約一千万人全員にPCR検査が実施されたそうだが、これも陽性者を早期に隔離し市中感染を防ぎ経済活動を守るためだろう。

日本でも同じ事をしたらどうかと思うが、検査の実施件数が中々増えない中、警視庁は留置場での感染拡大防止のため全容疑者のPCR検査を実施するそうだ。流石は人権を重んじる日本だと言いたいが、留置場での感染拡大防止より市中での感染拡大防止を出来れば優先して貰えないだろうか。

何かおかしい、この思いが杞憂であって欲しい。

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