前々回森会長の発言が波紋を「呼んだ」と過去形で書いた時は、それが二週間以上も波紋を「呼び続ける」事になろうとは思いもしなかった。
キーワードも「女性蔑視」から「女性差別」、「透明性」、「ジェンダーフリー」、「ダーバーシティ」、果ては「インクルージョン」なんて言葉も飛び出した。「インクルージョン」とは耳慣れない言葉だが、日本語にすれば「含む事」、つまり除け者を作らない、排除しない、という事だろうか。それを言うのがかつて新政党立ち上げの時「排除します」と高らかに宣言した人なのだから、世の中どう転ぶか分からない。
透明性についてもちょっと変だ。川淵さんが排除されたのは透明性に欠けたからではなく、あまりに透明に全てが表に出てしまったからではないか。森・川淵会談など、従来なら秘密裏に行われた事だろうに。そして結果として「人生最後の大仕事だ」とやる気満々だった人が辞めて「やりたくない」と固辞していた人が選ばれた。どうして?その過程はとても不透明に見える。やる気のある人が手を挙げて、抱負を語り、その候補者の中から組織委員会の人達が彼等のトップとして最適と思う人を選挙で選べば良かった。
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