2021年2月9日火曜日

女性差別

 森会長の発言が波紋を呼んだ。「女性の多い理事会は時間がかかる。」はて、理事会に時間がかかるのは悪い事なのか。沢山の意見が出て、より良い結論に達するのが良い理事会と言うべきで、やった事にしないといけないからアリバイ作りのように開催され、シャンシャンで終わる理事会ならやる意味がない。そもそも時間が短い方が良いと言うなら、すべて独裁で決めて、一切理事会をやらなければ時間はゼロで済む。発言もなくただ座っているだけの男性理事の奮起を促したものだ、と森会長には言って欲しかった。尤も「女性は競争意識が強い。」と、対抗意識だけで発言に価値がないかのようにも取れる物言いで馬脚を表してしまったが。

しかし森発言を批難し正義感面をしている人に問いたい。女性が対等に扱われない現状を黙認して良いのかと。随分前になるが、女子サッカー選手がワールドカップの賞金を男子と同じにすべきだと主張している新聞記事を見た。サッカーに限らず多くの競技で男女に差がある。テニスは四大大会の優勝賞金が男女同額だが、それは映画「バトル・オブ・セックスズ」でも描かれたキング女史の懸命な訴えがあったからこそである。

将棋や囲碁も女子の優勝賞金は男子に比べて極めて少ない。男子の方が強いから、というのが一つの言い訳なのだろうが、ならば男子棋戦よりAI同士の棋戦の優勝賞金がもっと高くても良い筈だ。勝ち負けそのものより、実力が拮抗している者同士が知力と体力を振り絞って勝利に向け努力する姿が感動を呼ぶのであって、その感動にスポンサーが付き、それが賞金につながる。

卓球の全日本選手権では女子の決勝の方が男子のそれより詳しく報じられた。男子決勝だってフルセットで逆転の大熱戦だったのに。女子の賞金が男子より低くて良い理由は一つもない。

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