2022年2月15日火曜日

終末時計

 ウクライナ発の第三次世界大戦が原因で人類は絶滅しました、なんて事になってもそれを記録する人は誰もいないし、記録する意味もないのだなあ。

核戦争などによって人類が絶滅するまでの時間が残りどれくらいあるのかを象徴的に表現した世界終末時計が今年も140秒に据え置かれた。この時計1947年に考案され、当初は残り7分とされたそうで、1991年のソ連崩壊の時に17分になったのが最長で、最近は2010年にオバマ大統領の核廃絶運動を理由に6分前まで伸びて以来短くなる一方だ。

140秒という数字にどんな意味があるのか知りたくなって調べてみた。基本的には当初の7分を基準にして、緊張が高まれば短く、緩和すれば長くというように相対的に見直され、数字そのものに特別具体的な意味はないようだ。そもそも当初の7分も考案者のラングズドーフにとって「見た目がよさそうだったから」という理由に過ぎないらしい。

ならば自分なりにその意味を探ってみようと思った。24時間を何と考えるか。色々考えられるが人類が滅亡するまでの時間だと言うのだから、人類が存在した全体の時間を24時間にするのが自然だ。人類の進化は猿人、原人、旧人を経て我らの祖先である新人が現れたのが20万年前だと言われている。20万年を24時間として140秒を評価すると231年になる。

いや待て。核戦争による絶滅という事は自らの知性がその原因なのだから、人類が知の蓄積を始めたのを起点にすべきではないか。文字の発明が約5000年前らしいのでそれを24時間としたら140秒は5.7年になる。ひょっとしてやはりウクライナ発なのか。

それにしても「人類滅亡」という超ウルトラスーパービッグな大ニュースが全く無価値だなんて、なんともまあ皮肉な事ではないか。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿