対クロアチア戦のPK対決での敗退は残念だった。最初に蹴った南野選手は見るからに緊張していて、実力が十分発揮できなかったようだ。PK戦ではどちらが先に蹴るか、先攻か後攻かに有利不利があるとされる。どちらもそれぞれにそれなりのプレッシャーがあるのだろうが、もし本当に有利不利があるのならなんらかの改善が必要ではないか。
例えば双方が交互に先後を交代するのはどうか。一回目はAチームが先に蹴ったのなら、二回目はBチームが先に蹴る、という風に。つまり最初一回蹴った後は一つのチームが二回ずつ蹴って行く訳だ。実はこのアイデアはテニスのタイ・ブレークからの発想だ。一人が一回サーブをした後は、それぞれが二回ずつ交互にサーブをする事によって、有利なサーブをどちらが先にやるか、先後の差を限りなく薄くしている。
スポーツに限らず全てのゲームは、状況によって一方が有利になるような事のないようにフェアなルールでなければならない。なのに一向に改善されないゲームがある。将棋だ。統計上先手の勝率が明らかに高い事が示されているのに、後手の不利さを補完する仕組みが考え出されない。弊害が一番如実に表れるのはタイトル戦七番勝負で、全局先手が勝って4勝3敗で決着がつくことがある。こうなると実力を争っているのか、振り駒の運を争っているのか分からなくなってしまう。テニスではサーブをする側が有利だから、一度でも相手のサーブを破らないと勝てないルールになっている。将棋でも一度は後手番で勝たないといけないようにすべきだと思う。先の竜王戦では六局の内、五局を先手番が勝利し、後手で一度勝った藤井竜王が4勝2敗で防衛した。
クロアチアはブラジルにも勝った。彼等のユニフォームを良く見ると、胸に相手チームの国旗を付けている。
「いいね」。
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