林真理子さんは大丈夫なのだろうか。私ごときが心配する事ではないかも知れないが、大麻事件が発覚した8月の会見と、つい最近の記者会見の様子を見ているとひと事ながら心配でならない。
彼女が理事長に就任した時には、外部から新風を吹き込み、日大が新しく生まれ変わる事が期待された。しかし二つの会見での林理事長の受け答えは「関係者の皆様には多大なご迷惑をお掛けし・・・」とか「〇〇のためコメントは控えさせて頂きます」などのオンパレードで旧態然としたもの。これでは何のために林さんが理事長に就いたか分からないではないか。何かが変わった!と印象付けるためには、「細かい事は別にして、やっぱり大枠ではそうだよなあ」と周りの人が常識で納得できる明快性こそが必要だったのではないか。
そして何より心配なのは林さんに日大改革の具体的ビジョンが明確にイメージ出来ているかどうか怪しい点だ。先日の会見でも日大新聞の学生の「解決の糸口をどうお考えですか」との質問に対し、ただお詫びの言葉を繰り返すだけで、改革の結果としてどんな姿を目指すのか、そのためにどこからどう手を打っていくのかと言った事は全く聞かれなかった。
当初は周りの人を信頼し、専門家の人達が敷いた路線に従って行く方針で良かったのかも知れない。だが、全ての情報が正確に上がって来る事がない事が分かった8月の時点で覚悟を決めるべきだった。あの時なら「正確な情報が上がって来ないようでは責任を全うできない」と辞任する事も出来たろうが、今となっては全身全霊を懸けて改革に邁進するしかないだろう。いわば背水の陣を敷くしかなさそうだ。
24時間365日の全てを愛する日大に捧げる、くらいの覚悟がないと新たな展望は開けないのではないだろうか。
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