街がクリスマスモードになってきた。いたる所に緑や赤の飾り物が見られ、ジングルベルや赤い鼻のトナカイなどの歌が何となくソワソワ・ウキウキした気分にさせる。
バレンタインやハロウィンや、はたまた最近はブラック・フライデーなどと海の向こうからやってきたイベントに国民を挙げて浮かれているのには内心苦々しく思っているが、東洋では長い間商業を蔑視して来たから仕方ないのだろう。花祭りや彼岸やお盆では商売っ気を丸出しにして浮かれ騒ぐ事も出来まいから。
それはさておき、最近クリスマスソングとしてすっかり定着した感があるのが、ジョン・レノンのHappy Xmas (War is over)だ。街中でも良くこの曲が流れている。いかにもジョンの曲らしく、単純だが力強い調べが心に迫ってくる。今年はウクライナやパレスチナで戦争が続き一層この曲が心に響く。
さあ、クリスマスだ
ところで君は何をしたの
一つの年が終わり
新しい年が始まる
と歌い始め、白人も黒人もアジア系もヒスパニック系もみんなの幸せを願う歌声の後ろにWar
is over (戦争は終わりだ)というコーラスが流れる。
ジョン・レノンはベトナム戦争を念頭にこの曲を書いたそうだが、彼の死後も旧ユーゴスラビアの内戦やミャンマーの内戦を始め戦火が止む時がない。人類は一体いつになったら戦争を終わりにするのだろうか。
かつて武士は他者から侮られないために、自らの身体と精神を鍛錬した。今の国は他国から侮られないため、兵器の開発増産にいそしんでいる。そして兵器産業を守るためにわざわざ揉め事を探して戦争しているのではないかとさえ思えて来る。どこかが間違っている。
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