先週は火曜日が新聞の休刊とあって連載をお休みさせて頂いた。火曜の朝刊への掲載に向けて日曜の脱稿が条件だが、テーマが決まっている時はさておき土曜の朝になってもテーマが決まらない時の精神的重圧は相当なものである。連載を休むと決めた時の解放感はサラリーマン時代の連休前を思い出した。
毎週木曜日辺りから何をテーマにしようか考え始め、テレビや新聞で情報を集め、本を読んだり、過去のメモを見直したりして、無い知恵を搾るのだがその過程はこの上ない脳トレになっている。そして思った、知恵というものはタオルや雑巾と違って搾れば搾る程湧いて来るものだと。一般には搾れば枯渇するのが普通だが、知恵はその逆で搾るのを止めると出て来なくなるものらしい。一週間休んで英気を養ったつもりが、いざ週末になって机に向かうと筆が進まないのに苦労した。一週間搾るのをさぼっただけでこの有り様だ。筋トレと同じで脳トレも毎日毎週、周期的にやらないといけないと思い知らされた。
世の中では衆議院総選挙が始まった。自民党の過半数割れが囁かれているが、石破首相の世論と党内意見への右顧左眄ぶりを見るとさもありなんと思ってしまう。ご本人は党内基盤の弱さを嘆いておられる。小泉元首相も党内基盤は強くなかった筈だが、良かれ悪しかれ自分の信念を貫いて世論を味方につけた。石破首相もやりたい事をドンとやればいいのに。
それにしても兵庫県の選挙の時にあれ程話題に上った選挙費用の問題が総選挙では全く出て来ないのはどうしてだろう。一つの県で16億とか18億とか言われたのだから全国規模ならその50倍程度はかかるだろうから単純計算だと1000億程度になる。そのお金は一体誰の懐に入るのか。景気刺激に役立て欲しいと祈るしかない。
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