11月6日水曜日の夕刊の一面トップは「米大統領選 大接戦」という見出しだった。この記事は何時に入稿したのだろう。夕刊が届いた頃には大方の形勢は決まってトランプ候補の勝利宣言も時間の問題という感じだった。お陰で前日から酒肴を用意して日の高い内から開票速報を肴に一杯やろうという目論見が台無しになった。
それにしてもあんなに品のない人が大統領になっても良いものだろうか。国を代表する人ともなれば、人々の尊敬に値するだけの礼節を備え、自分と異なる意見や価値観にも寛大さを持っていて然るべきだと思うが、マスコミで報道されるトランプ氏の言動はひどいものだ。政敵を口汚く罵り、呪うような言葉を平気で吐く。アメリカ国民はどうしてそんな人を選んでしまったのだろう。
しかも上院・下院とも共和党が多数となった。少なくとも次の中間選挙までの2年間はトランプ氏へのブレーキが効かない(少なくとも効きにくい)状態が続く。政権中枢には彼のイエスマンしか集まらないだろうという予想もある。ロシアのプーチン大統領やハンガリーのオルバン首相など、独裁的傾向の強いトップが早速祝福を寄せた。仲間が増えたのを喜んでいるようだ。プーチンもオルバンも国内のマスコミを支配し、自分等の都合の良い情報だけを国内に流し、情報の少ない地方の票を固め、独裁体制を築いた。同じ事がアメリカでも起こらなければ良いが。トランプ氏はイーロン・マスク氏とXを利用して世論操作をするのではないかと心配だ。
イギリスのEU離脱を決めた選挙の時は、まさか離脱派が多数になるとは思わず、俺一人くらい離脱に票を入れても大丈夫だろうと高を括った人が多くて番狂わせが起きたというが、あの時のような後悔が起きない事を切に願う。
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