2024年11月26日火曜日

報道・続き

 兵庫県知事選挙、選挙戦も終盤になる頃、マスコミの報道が殆どなくなり、ネットに時々載る情報からある程度の予想はしていたものの、齋藤氏が再選されたのには矢張り驚いた。

知事によるパワハラやおねだりが問題になった8月末から9月にかけての報道を見る限りでは齋藤氏は極悪非道の人であるかのような印象を持ったが、あれは一体何だったのか。

選挙が終わった日のテレビのワイドショーを見ていたらSNSが投票行動に大きな影響を与えたとして、中には「テレビや新聞は正しい事だけを報道するがSNSにはウソが多い」という暴言まで飛び出していた。テレビや新聞が正しい事だけを報道すると言うのなら、齋藤氏を極悪非道の人として報道したのはどう説明してくれるのか。

確かにSNSで情報を発信する人は組織的で多面的な情報を集める術を持たない人が多いから、自ら経験した限られた知識を基に、象を団扇のような物だと言ったり、象は紐のような物だと言ったりするような事例はまま発生するのだろう。ならば組織的に広範囲の取材を行い多角的な検討を加えてより真の姿に近づくべき報道機関は本当にその責務を果たしているのか。一方からの情報を鵜呑みにして反証を検討する事もなく世論に流され予断を以て報道していたとしたら問題だ。

そもそも本人が「齋藤」と署名しているのに、それを無視するかのように「斎藤」の表記を使い続けたのも問題ではないか。

ただ、再選されたからと言って齋藤氏の身の潔白が証明された訳ではない。パワハラ体質やおねだり体質を内に秘め、選挙期間中だけ猫を被っていただけかも知れない。それはこれからの県政で実証される。SNSを巡っては当事者間で訴訟合戦の様相を呈しているようだ。齋藤氏の真の姿の見極めと共に注視したい。

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