基本的に並ぶ事が大嫌いで、時々ラーメン店の外に並んで順番を待っている人の列を見ると呆れてしまう。寒い冬に平気で客を店の外に並ばせる店主の気持ちも理解できない。
先日開幕した大阪万博は「並ばない万博」を目指しているとかで、それは実に見上げたチャレンジだと思うのだが、現実はそんなに簡単にコントロールできるものではないようだ。ニュースを見ると、昼食時のある店舗では「292分待ち」のサインが出ていた。292分と聞いてすぐにピンと来る人がいるだろうか。とてつもなく長い時間である事は分かるが、それを60で割って4余り52と計算しないと具体的なイメージがつかない。お昼を食べるために並ぶ事があっても普通なら長くても40~50分程度で、1時間を超えるような事はなかろうと、時間表示する事を忘れたのだろう。
それにしても待ち時間を表示するのに有効数字3桁が必要なものか。並んでいる人の数とか、列の長さなどから単純に算出した数字を表示しているものと思うが、まさか4時間52分後に来ればピッタリ席が空いているという事もあるまい。ならば「4.5~5時間待ち」とでも表現した方がずっと自然だ。
兎に角、そんなに人が並ぶという事は屹度サービスを提供する側の能力が足らないからに違いない。よそへ行こうにもどこも混雑しているから仕方なく並んでいる人が殆どだろう。並ばない万博を目指した事務局は来場者がみんな弁当を持参するとでも思っていたのだろうか。あまりにも稚拙な計画ミスと言わざるを得ない。
そう言えば高速道路でもETCの不具合から、料金を払うためだけに延々と並ばされた人達がいた。素早い移動という果実の対価として支払う料金が、そのために却って遅くなるという馬鹿みたいな事態に大人しく従う人達も不思議だった。
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