2025年11月25日火曜日

いつか来た道

 高市総理の台湾有事を巡る国会答弁で日中関係が困った事になって来た。高市ファンはそれでも支持の姿勢を変えず、むしろ質問した岡田氏の方が悪いという発言が出たのには驚いた。中国の大阪総領事の暴言や、アジア局長の横柄な態度にも矛先が向かっている。あの二人の関心は本国の共産党上層部の覚えが良くなる事で、日本の世論など興味がないからあのような態度になるのであって、それを気にしてもしようがないと思う。あの総領事はかつて地域の人と一緒に田んぼに入って泥まみれで田植えをしたりして中日友好を演出していた映像もある。日中の対立をことさら煽るような事は控えたい。

それにしても高市氏はあの答弁をする時中国がこれほど反発する事を予想出来なかったのだろうか。一応建前上は一つの中国を認めて日中国交回復をしたのだから、台湾有事が存立危機事態であると発言する事は、内政干渉に武力を用いると言ったと受け取られても仕方ない。勿論その積りはないのだろうが、相手がどう感じるかを予測し相手の手の内を読むのが外交の基本だろう。例の「仮定の話には答弁できません」とか「実際の状況にもよるが、何はともかく日本国民の生命と財産を守る事、それを唯一かつ至上の命題として対処する所存」とでも答えておけば良かった。

それとも少々波風は立っても、自分と習主席との信頼関係からすぐに鎮火して見せるとの自負があったのだろうか。親分の尻ぬぐいに現地に派遣され、交渉相手の前で頭を垂れ、へりくだる様な姿勢をカメラに撮られた金井局長が可哀そうだ。現場で起きた不測の不祥事を親分同士の信頼関係で丸く収めるのが本来の姿だろうに、まるで逆ではないか。

融和への努力を怠り対立を煽るだけではかつて通った不幸への道が思い出される。

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