2026年7月7日火曜日

国旗損壊罪

 オーストラリアの建国記念日は126日で、これはイギリスが植民地統治を始めた日なのだそうだ。それを祝う人々がいる中で、先住民にルーツを持つ人達が抗議の意味を込めて、ユニオンジャックが配された国旗を燃やしてその意思表示をしたそうだ。こうした行動が日本国内で行われたら今後は間違いなく処罰の対象になる訳だが、本当にそれで良いのだろうか。

私は母国の日本を愛しているし、日章旗が燃やされたり、不当な扱いを受けたりする事には不快な思いをする事は事実である。いつだったか名古屋で「表現の不自由展」とか称して昭和天皇の肖像と思われる物が焼かれる映像が流れた事があったが、その時感じた大いなる不快と同じ気持ちに、もし国旗が焼かれたらなるだろう。

しかし国旗に対する思いは人それぞれであるという事も認めなければならない。1987年の沖縄国体では競技場に掲揚されていた国旗が引き下ろされ、焼却された。沖縄の人にとっては、第二次大戦末期の記憶や、未だに続く米軍の占領状態への反発から、国旗に対してオーストラリアの先住民に似た気持ちを持つ人がいてもおかしくないと思う。

一言で「国旗損壊」と言っても、いろんなケースがあって、罪を与えて欲しい案件と、罰する事はないのでは、という事件が混在し、結局裁く側の気分次第になってしまいそうだ。政府にとって都合の悪い人間が裏庭で古くなって使い終わった日章旗を焼却処分したら、それを名目に投獄されたりしても文句が言えないという事になる。

過去の日章旗焼却事件はいずれもが器物損壊罪で裁かれたそうだ。自分の持ち物を壊しても器物損壊罪にはならないだろうから、この罪は他人の物を壊した時限定だろうが、国旗だけは自分の物を壊しても恐らく罪に問われるだろうなあ。