2015年8月4日火曜日

エンブレム

東京オリンピックのエンブレムが発表されて、その第一印象は「えぇ、何、これ。ひどい!」だった。もっともそう感じるのは私に美的センスがないからであって、審美眼のしっかりした人には優れたデザインに見えるのでしょうかね。
それにしても説明も何か変だった。いわく、東京のT、チームのT、明日を意味するトゥモローのTだそうだが、どうしてトゥモローだけわざわざ日本語で補足しないといけないのだろう。オリンピック、エンブレム、チーム、トゥモローとカナ文字を並べて、トゥモローだけが格別難しいというわけでもなかろうに。もし私の母が生きていたならどう言うか。オリンピックはかつての東京オリンピックを経験しているから問題ないだろうが、エンブレムは何の事か分からないと言うだろう。残りの二つはおそらく理解しただろう。
こうしてみると、トゥモローだけ日本語の補足があったのは、それが必要だったからではなく、エンブレムやチームはどう日本語にしてよいか分からなかったからではないかと勘繰りたくなる。
チームもいざ日本語にしようとすると結構難しいが、それは皆様のお楽しみにとっておくとして、エンブレムを英英辞典で引いてみると「会社やスポーツクラブなどの組織を代表する象徴として選ばれた意匠図案」という説明がある。いわば家紋のようなものだ。日本には家紋という優れたデザインの伝統があるのに、今回のエンブレムはなんと不格好か。招致活動の際に利用した桜の花びらが散りばめられたデザインの方がよほどましに見える。しかもそれは誰かの作品を盗作したのではないかとの疑いもあるという。盗んでまで利用したいデザインには見えないが。
はいはい、もちろんこれは私の審美眼の方にこそ問題があるのでしょうがね。

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