2016年4月26日火曜日

地震

熊本の地震は発生から十日以上たっても未だ全くおさまる気配を見せない。被災地の方々の心中を察するに言葉もない。ただただお見舞い申し上げる次第である。
それにしても現代の観測技術や知見を以ってしても全く将来の見通しが立たないとはどういう事だろうか。トンネルの向こうに少しでも灯りが見えれば、辛い避難生活にも希望が持てるだろうに。
かかる状況で全く予測不能であるとなると、そもそも地震の予知なんて絶対無理なのではないかと思われてならない。熊本大分の限られた地域に注目して全神経を集中しても予知が出来ないのであれば、日本列島のどこで起こるか分からない、場所を特定しない予知なんて出来るわけがない。しかもこの地域は阿蘇山の関係で他の地域より多くの観測機器が設置され、より多くの情報が入手できる場所だ。そこで駄目なら観測機器がより疎な場所での予知なんて出来るわけがない。
ニュースで報道される、横軸に時間経過を取って、縦軸に地震の回数を表示する累積グラフにも疑問を感じる。地震の回数を累積して何の役に立つと言うのか?縦軸にどうしてエルグをとらないのだろう。素人考えかも知れないが地震のマグニチュードから計算されたエネルギーを累積し解放されたエネルギーと地震発生前に蓄積されたエネルギー(これは当該地盤の弾性係数と、GPSで測定した地盤の変位データから推定できるはず)とを比較すれば何らかの見通しがでるのではないか。
地震発生後、当初気象庁の会見を担当したのは地震津波監視課長だった。しばらくして次には地震予知情報課長に代わった。課名が長いのを見ると職務が細分化されすぎているのではという危惧を感じる。勿論そんな事は下種の勘ぐりにすぎないのだろうが。

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